『路上のエスノグラフィ』書評@『SPA!』

yut-iida2007-06-23


今週の『SPA!』で絶賛されている。

僕の執筆箇所については「匿名性の高いグラフィティライターのカルチャーを深いところでしっかり捉えたうえでの記述に感心する」とあり、『ミュージックマガジン』で噛み付かれたちんどん屋の章についても、「親方の個人史が、本書の都市研究的な視座の中に組み込まれること」で「観察者から当事者へと視線の転換が生じ、読者の思考を刺激する」と評されている。

最後まで好意的で、「若さゆえの気負った文章も、荒削りな思考も、むしろ本書に魅力を与えている。本書の執筆者の幾人かが、将来、優れた社会学者となることを楽しみに待ちたい」と締めくくられている。「気負った文章」「荒削りな思考」の好き嫌いが分かれるところだが、それにしてもちょっと褒め過ぎなんじゃないかと。

というか、この本がフィーチャーされちゃう『SPA!』は、やっぱりあなどれない・・・。