論評「東日本大震災とソーシャルメディア」

yut-iida2011-03-21


東日本大震災に被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。メディア研究に取り組む僕たちにできることを模索しつつ、被災地の方々の安寧と早期復旧をお祈りいたします。

共同通信に「東日本大震災ソーシャルメディア:被災者への想像力はぐくむ/希望も伝えるツイッター」という論評を寄稿しました。3月18日に配信され、翌日以降の加盟社朝刊などに掲載されているようです。

ソーシャルメディアが未曽有の大災害の中でどのような役割を果たし、逆にいかなる課題に直面したのか、現時点で評価するのは時期尚早なのですが、現在の所感をありのままに刻みつけておきたいと考え、お引き受けしました。

掲載紙(3月20日までに把握している分のみ):

普段はあまりやらないことなんですが、今回は文献やデータにいっさい頼らず、一晩で勢いだけで書きました。今の思いを忘れることなく刻みつけるいい機会になりました。ソーシャルメディアには明らかな限界もみえてきて、それを使って僕たちが今すぐにできる支援も限られていますが、今後の長きに渡る再建の過程においてこそ、その真価が問われるに違いないと思います。被災地に対する想像力やシンパシーを、新聞やテレビとは質的に異なるリアリティによって長くはぐくみ、持続可能な復興支援の道筋を切り開いていくことに、今は希望を見出したいです。