第22回MELL platz公開研究会「デジタル教材と学びのコミュニティ」のお知らせ(共催:ICTE)
次回のメル・プラッツは福山大学で開催します。ICTE(情報コミュニケーション教育研究会)との共催で、水越敏行先生、黒上晴夫先生をはじめ、実に豪華な顔ぶれが福山に集結します。僕は第2部のコーディネータを務めます。お近くの方は是非お越しください(今回は事前申込をおこなっていますので、ご協力をお願い致します)。
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第22回 メル・プラッツ公開研究会のお知らせ(共催:ICTE)
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□テーマ :「デジタル教材と学びのコミュニティ」
□日時 :2010年10月2日(土)12時30分〜17時30分
(※ 本セッションは 15時15分〜)
□会場 :福山大学 社会連携研究推進センター
※JR福山駅 北口徒歩1分
□登壇者 :
内垣戸貴之(福山大学/ICTE)
田邊則彦(関西大学初等部/ICTE)
杉本達應(福山大学)
□共催 :
□資料代 :1,500円
□事前登録:ICTEのウェブサイトから申込をお願いします。
http://www.icte.net/seminar/detail/137.php
2010年はiPadやKindleといった電子端末の相次ぐ発売にともない、「電子書籍」に対する期待(と不安)が格段に高まり、大きな議論が巻き起こっています。そんな中、学校教育における「デジタル教材」の導入に関する話題も盛んになってきました。制作や流通のシステムのあり方など、業界の発想の枠組みで語られることが多いデジタル教材ですが、それによって教育が実践される現場=“学びのコミュニティ”はいかにあるべきか、本格的な議論はまだ始まったばかりといえます。
教育学の分野において、デジタル教材は、既存の教科書や参考書が電子化されるというだけでなく、その潜在的な付加価値を見出し、将来的な授業設計に反映させることによって、学習効果の向上が期待されています。
しかし、「書籍」や「教材」という隠喩を引き剥がすことで、別の角度からのアプローチも可能になるはず。
第一に、これまで学校の外、博物館や美術館、大学やNPOなどを主体として展開されてきた、デジタルメディアを活用した遊びや学びの取り組みにまで視野を広げ、その経験の蓄積を学校教育の現場に還流できるのではないでしょうか。メディアアートや情報デザインといった領域における表現型のワークショップ活動は、デジタルメディアと人間との関係を根源的な次元から問い直す批評性をいち早く示していた一方、技術システムの具体的な運用の次元においても、豊潤なノウハウを有しているはずです。
そして第二に、教育現場をめぐって、デジタル教材の導入とケータイの排除が著しいコントラストを成していることなど、社会的な次元におけるメディア変容との相互作用を十分に踏まえ、状況を批判的に理解するという姿勢が求められるのではないでしょうか。ケータイと同様、デジタル教材もひとつのメディアであるならば、そのリテラシーはいかにあるべきか、領域横断的な議論をおこないたいと思います。
■プログラム:
11:30〜 受付開始
12:30〜12:40 開会のご挨拶
三宅正太郎(福山大学教授)
12:40〜13:10 海外視察報告
水越敏行(大阪大学名誉教授/前ICTE会長)
13:10〜13:20 休憩(10分)
13:20〜15:05 【ICTE企画】
ついに出た!学習指導要領解説
―どう展開する「社会と情報」「情報の科学」―
黒上晴夫(関西大学教授/ICTE会長)
江守恒明(関西大学中・高等部教諭)
越桐國雄(大阪教育大学教授)
山上通惠(兵庫県立社高等学校教諭)
15:05〜15:15 休憩(10分)
15:15〜15:30 メル・プラッツ事務局からのご挨拶
15:30〜17:00 【メル・プラッツ企画】
デジタル教材と学びのコミュニティ
内垣戸貴之(福山大学講師)
田邊則彦(関西大学初等部教諭/ICTE事務局長)
杉本達應(福山大学講師)
17:00〜17:30 全体総括・質疑応答
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メル・プラッツは、以下の運営メンバーによって運営されます。
飯田豊/伊藤昌亮/宇治橋祐之/岡田朋之/小川明子/加島卓/北村順生/金ヨニ/見城武秀/駒谷真美/境真理子/坂田邦子/砂川浩慶/高宮由美子/崔銀姫/土屋祐子/鳥海希世子/中川一史/林田真心子/古川柳子/ペク・ソンス/松井貴子/水越伸/水島久光/宮田雅子/村田麻里子/本橋春紀/山内千代子/劉雪雁(29名、アイウエオ順)