カンブリアンパーティー(於:パナソニックセンター東京)

yut-iida2009-01-02


世間は仕事納めの12月26日(金)、台場にて。

今月の初めにMoDe Projectの忘年会があったんだけど、僕は参加することができなかったので、すっかりご無沙汰の安斎利洋さん中村理恵子さんとは、近いうちにお会いしたいと思っていた矢先、お二人がホストのシンポジウムが開催されるということで、楽しみに参加。

  • このシンポジウムに関連したページのリンク集(mixiコミュ)。と、こちらにアクセスできない方のために、mixi以外の関連ページをいくつか。全体の内容については、これらのページをご参照いただくとして、以下は個人的なメモ。

    http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38357539&comm_id=26466

    http://officekoba.cocolog-nifty.com/chisato_diary/2008/12/post-5094.html

    http://d.hatena.ne.jp/starbow/20081228

  • シンポジウムの序盤、ポストイットを使ったカンブリアン・ゲーム。カンブリアン・システムを使ったワークショップはこれまでに何度もご一緒してるけれど、アナログのカンブリアン・ゲームを体験するのは、2002年に初めて安田講堂で公開したさいにサポートをして以来だから、およそ7年ぶりということになる。懐かしさでいっぱいだった。欲をいえば、(少なくともこの時点では)残り時間はたっぷりあったので、やりっぱなしでなく、振り返りの時間が少しでもあればよかった。連画もカンブリアンも体験してる最中がいちばん楽しいという主旨の発言が後にあったけれど・・・振り返りのなかで参加者の雑談に華が咲けば、フロアを巻き込んだ議論の種を蒔くことに繋がったかも。
  • 多くの方が日記で言及してる通り、西野順二さんの主唱するスキルトロニクスは、興味深いインターフェイス論。「ありうべき」負担を強要する、人にやさしくない設計モデル。一見すると突飛な話のようだけど、たとえば、かつての久保田晃弘さんのインターフェイス論などにも見え隠れする基層的なテーマ。
  • 幸村真佐男さんの「連歌にはもともと細かいルールがある」という指摘は、南海放送で現在おこなっている一連の活動をはじめ、実践やワークショップの設計にとっても、非常に重要だと思った。一本の線に整理するということは、他の可能性を捨てるということ。マルチシナリオは第三者にとって面白くない。活動の軌跡を振り返るさいに、遡及的にひとつのシナリオに収斂させてしまうことに抗うのは、意外と難しい。
  • カンブリアン・ゲームの行方に関して、タグ(メタデータ)の功罪が語られたが、「タグ付けをした途端、ビジュアルなアナロジーが抜け落ちてしまう」(安斎さん)、「タグがついていないものを見過ごす」(西野さん)といった発言に同感。このあたりはフロアの大勢の関心事だったようだし、話をもっと聞きたかった。
  • シンポジウム終了後、「フューチャー ライフウォール」を見学。その後、立食の懇親会。ここからエルキ・フータモさん、草原真知子さんたちもいらっしゃって、シンポジウムよりも盛況に。


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