NHK杯(全国高校放送コンテスト)広島県大会の審査

yut-iida2008-06-23


昨日、広島県舟入高等学校にて。

広島市内に朝8時30分集合というのは、福山市民にはつらい。雨のせいか、広電(路面電車)のダイヤがかなり乱れていて、危うく遅れるところだった。

全国大会が行われるNHKホールは「放送部の甲子園」と呼ばれ、そこへの切符を賭けた地区予選とあって、会場の熱気はただならぬものがある。ホールでかい。

僕が審査したのは「ラジオドキュメント部門」。そのほかに、「アナウンス部門」「朗読部門」「テレビドキュメント部門」「創作ラジオドラマ部門」「創作テレビドラマ部門」があり、それぞれの部門に4名の審査員がいるのだけれど、そのうち3名は広島県高等学校放送文化連盟の委員の方(つまり高校の先生)で、残り1名が「NHK・専門委員」の枠となっている。NHK・専門委員は、審査の結果をまとめて、それをもとに講評をするのが仕事。

ここで審査作品に言及するのは避けるけれども、著しく社会性の高いドキュメンタリーも複数あり、期待していた以上のクオリティ。ただ、全体的にみて、インタビューで得られた発言を受け止める言葉が乏しいのが気にかかり、それゆえ、取材者である高校生と取材対象者との関係性、言い換えれば、地域社会の出来事が高校生たちの日常にどういう気付きをもたらすのかが不問に付されている傾向がみられた。

このことを踏まえて、少し辛口の講評をまとめたわけだけれど、出だしで「それでは、ラジオドキュ※☆×▲・・ト部門の講評をさせていただきます」と、いきなりかんでしまい、沈鬱な思いを抱えたまま、プレゼンテーションをこなした。控え室で内容をまとめる時間はたっぷりあったので、全体的にはうまく話せたと思うのだけど、作品ひとつひとつの評で時間を使い果たしてしまい、総評を述べる時間がなかったのが残念。100人程度の前で話をするのには慣れてきてるけれど、200人を上回る状況で演台に立って話すとなると、いまだにモードが不安定なんだよなあ。