メガネからカメラへ

  • 埼玉県立芸術総合高等学校「映像媒体論」の2週目。今日からさっそくグループ(3人×6班)に分かれてもらい、メディアの歴史に関する調査演習。今日は時間がなくて10分くらいの話し合いをしただけで、テーマすら確定することができなかったのだが、生徒たちのセンスの良さが垣間みれて嬉しかった。道具やメディアの今日的様態の自明性を異化する視座を得ることに主眼を置いているので、必ずしもカメラやビデオデッキといった映像メディアのみならず、極端な話、鉛筆やフォークのような道具でも構わない(メディア論というよりミーム論になるが)と言ったこともあって、初っ端からいろいろなアイデアが出ていた。テーマを確定するまでが一苦労だと思っていたが、どうやら杞憂に終わりそう。メガネをかけた女子3人の班は、メガネの形状の歴史を調べたいということになり、フレームの素材の変化やファッションとの関係といった切り口を考えていたのだが、ふと、レンズの加工技術はカメラの歴史とも関係するのではないかということに気付いたのだった。今後どう展開するか楽しみ。
  • そういえば昨日、「メディアミュージアム展示学」で観たチリのドキュメンタリー映画『100人の子供たちが列車を待っている』は、ぜひ「映像媒体論」の教材として使いたい。しかし手に入るのだろうか。
  • 今週も所沢から本郷へ。20時からQuakeCenterの勉強会。お互いの近況報告ということだったが、僕は最近のプレゼン資料を使いまわしたせいで、なんだかゼミ発表のような展開に。
  • 1年くらい前からメインマシンとして使っているPowerBook G4では、今までLaTeXを使用していなかったのだが、日が経つごとにこのマシンへの依存度が高くなっていく一方なので、ようやく今日pLaTeX for Macをインストール。しかし、どうしてもMacテキストエディタの使い勝手に慣れないため、執筆作業が捗らない。
  • 関西の大学に勤めていらっしゃる先生から、科研の実践研究プロジェクトに声をかけていただいたのだが、そのテーマと僕の研究領域とのギャップ、僕個人の今年度の研究計画や直近の仕事など、もろもろの事情を勘案すると、研究協力者としてアドバイスをすることはできても、残念ながら共同研究者として名前を連ねることはできそうにない。その先生とは今まで一度も研究プロジェクトやワークショップを共にしたことがない(飲み屋でご一緒することは少なくないが)にも関わらず、こうして一目置いていただいているのは非常に光栄。これから先、また別の機会があればと思います。