第21回MELL platz公開研究会「スポーツとメディアリテラシー」(9/11)のお知らせ
メル・プラッツは今年度、「コミュニティからメディアを問う」という年間テーマを設定し、各地で公開研究会を企画しています。次回は9月11日(土)、東京大学において「スポーツとメディアリテラシー 〜スポーツという経験の共有をめぐって」というテーマで開催いたします。どうぞお誘い合わせのうえ、足をお運び下さい。僕も参加します。
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第21回 メル・プラッツ公開研究会のお知らせ
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□テーマ :「スポーツとメディアリテラシー 〜スポーツという経験の共有をめぐって」
□日時 :2010年9月11日(土)14時〜18時
□会場 :東京大学本郷キャンパス工学部新二号館9階93b
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html
□登壇者 :
[報告者]
岡田朋之(関西大学)
生駒義博(関西大学大学院)
[司会]
村田麻里子(関西大学)
□参加費 :500円
□事前登録:不要
2010年のメル・プラッツ年間テーマ、「コミュニティからメディアを問う」の
公開研究会第3弾は「スポーツとメディアリテラシー」をテーマに開催します。
今年2010年は、2月の冬季五輪バンクーバー大会、6月〜7月のサッカーW杯
南アフリカ大会と、大きなスポーツイベントが相次いで開催され、マスメディア
を通じて伝えられる日本代表選手の活躍ぶりが話題となりました。とはいえ、W杯の際は開会前の時点でそれほど話題に上っていたとは言えない
状況だったのも確かです。それが、日本代表チームがベスト16に進出する過程で
一気に火が付き、テレビ中継も高視聴率を記録するなど、一時は巷がW杯一色に
塗りつぶされるほどの話題沸騰ぶりでした。このギャップに引っかかりを感じた
人は少なくないでしょう。
近代スポーツとマスメディアはその草創期から分かちがたい関係のもとに発展
してきました。しかし、さまざまなスポーツのメディアイベント化が進んだこと
で、話題性を追うあまりタレントを動員したスポーツそのものとは無関係なコン
テンツづくりが批判されることも少なくありません。その一方でネットの普及と
発展のなか、ブログやSNSなどを通じてマスメディアを通さずに読者に直接語り
かける情報発信がスポーツジャーナリストからなされたり、選手や関係者から
直接コメントが発せられたりする機会も増えてきました。また、メジャーでない
スポーツについてのコアなファンによる情報共有も広がりつつあります。マスメディアを取り巻く状況が大きな変化の波にさらされている今日、スポー
ツをめぐるメディアとオーディエンス、さらには競技に関わる人々をめぐる状況
もまた、その影響を免れません。今回の研究会ではメディアを通じたスポーツ
経験を見直すことから、メディアリテラシーの問題をこれまでとは少し違った
角度からとらえなおしていきたいと思います。
進行としては前半で、先頃話題となったサッカーW杯をめぐるメディアと人々
の関わりを中心にシンポジウムをおこないます。まずメルプラッツ運営メンバー
に今年から加わった岡田朋之さんが、今回の問題意識について上記の観点から
提起をおこなった上で、W杯大会期間中南アフリカに滞在し、記事を配信して
こられた朝日新聞社の忠鉢信一さんから、何をどういう視点で伝えようとした
かを中心にお話しをいただく予定です。つづいて、Jリーグクラブと地域リーグ
のクラブのサポーターブログを自ら運営しつつ、他のネットワーカーと交流を
重ねたり、ブログ接触の分析などの研究をおこなってきた関西大学大学院博士
課程の生駒義博さんに、ネット上から起こりつつある変化について語っていた
だこうと思います。後半にはそこで提起された問題意識を踏まえて、参加者とともにディスカッシ
ョンをおこないます。その中では参加者個々人のスポーツとの関わりを振り返っ
たり、大相撲のスキャンダルなどのスポーツをめぐる時事問題について考えたり
することも交えて、マスコミュニケーションのみにとどまらないスポーツ経験の
共有の可能性について考える機会になれば幸いです。
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メル・プラッツは、以下の運営メンバーによって運営されます。
飯田豊/伊藤昌亮/宇治橋祐之/岡田朋之/小川明子/加島卓/北村順生/金ヨニ/見城武秀/駒谷真美/境真理子/坂田邦子/砂川浩慶/高宮由美子/崔銀姫/土屋祐子/鳥海希世子/中川一史/林田真心子/古川柳子/ペク・ソンス/松井貴子/水越伸/水島久光/宮田雅子/村田麻里子/本橋春紀/山内千代子/劉雪雁(29名、アイウエオ順)