第19回MELL platz公開研究会「コミュニティをつなぐテクノロジー」のお知らせ

yut-iida2010-05-04


メル・プラッツは今年度で4年目。新しい事務局体制のもと、「コミュニティからメディアを問う」という年間テーマを設定し、今年度の活動をスタートしました。最初の公開研究会は、5月8日(土)に東京大学で開催します。テーマは「コミュニティをつなぐテクノロジー」です。

飯田は今年度、事務局を担当します。どうぞお誘い合わせのうえ、足をお運び下さい。

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第19回 メル・プラッツ公開研究会のお知らせ

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□テーマ :「コミュニティをつなぐテクノロジー

□日時  :2010年5月8日(土)14時〜17時50分

□会場  :東京大学本郷キャンパス工学部新二号館9階93b

      http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html

      地下鉄丸の内線・大江戸線[本郷三丁目駅]から徒歩8分

      地下鉄南北線[東大前駅]から徒歩8分

□登壇者 :

      「ネビュラ」エキスポバージョン・プロジェクトチーム

          水島久光(東海大学) 沼晃介(東京大学

      田中克明(東京大学

      橋本大也(データセクション株式会社/デジタルハリウッド大学

      堤智久(ローカル・ビズカフェ幹事/「つたえびと2」編集長)

      [司会] 伊藤昌亮(愛知淑徳大学

□参加費 :500円

□事前登録:不要

□共催  :メディア・エクスプリモ

       (JST CREST研究 「情報デザインによる市民芸術創出プラットフォームの構築」)


今年度メル・プラッツは、「コミュニティからメディアを問う」という年間テーマを設定し、公開研究会を企画していくことになりました。いよいよはっきりと目に見えるようになってきたマスメディアの危機、新たなメディアをとりまく混沌とした状況――、市民のメディア表現や実践活動の位置づけは、いままさに転換期を迎えているといえます。

「コミュニティ」は、こうした環境の中でメディアと私たちの関係の再構築という課題に向き合うとき、必ずといっていいほど耳にする言葉になりました。しかしこの言葉にどのようなイメージを抱くかは人それぞれです。マスメディアの対極にあるもの、地域社会やリアルな人々の集い、ネットが生み出したさまざまなサービス……。その本質は一体なんなのか、どのような意味でその可能性に期待すべきなのか――残念ながら、どちらかといえば「マジックワード」的に用いられているこの語の内実が、十分な論議にさらされてきたとはいえません。

そこで2010年度のメル・プラッツは、メディア社会の動向や、各地で行われているさまざまな分野の実践の意義を、この「コミュニティ」という視点から問い直していこうと思います。その第一弾が、5月8日(土)の第19回公開研究会です。

テーマは「コミュニティをつなぐテクノロジー」。

この3月5日〜7日の三日間、東京大学福武ホールで開催されたメルエキスポ2010には、全国各地および中国で実践を行ってきた51の出展者が集いました。今回は特に、パネル展示やプレゼンテーションを行うだけでなく、出展者同士の出会い、交流を生み出す「祝祭的」な場づくりを目指しました。そこで出展者の「知(ナレッジ)」をアーカイブ化したうえでその位置どりや相互の関係性を可視化するシステム「ネビュラ」を導入。エキスポ向けにこのシステムをチューンし、交流の仲介役として活用する実験的なワークショップを行いました(※「ネビュラ」は「星雲」という意味)。

今回の公開研究会では、この「ネビュラ・エキスポバージョン」を、参加者の声をデータに加えてさらにバージョンアップ。システムの構想から活用、フィードバックまでの一連のプロセスをご紹介し、実践のフィールドとなる人間的な営み(文化システム)とデジタル・テクノロジーが相互に育っていく関係とは何かを考えていきます――特に後半のディスカッションでは、単に「ネビュラ」をどう評価するかにとどまらず、マスメディア・システムの崩壊や、ツイッターなどに代表される新しいウェブ・トレンドを、コミュニティの問題やそれを支えるコミュケーション・デザインの観点からどのように捉えていくべきか、話し合っていきたいと思います。


■プログラム

14:00-14:15 「2010年度のメル・プラッツ」

   ・伊藤昌亮(愛知淑徳大学/メル・プラッツ2010オーガナイザー)

14:15-15:30 「メルエキスポをつないだシステム:ネビュラ」

   「ネビュラ」エキスポバージョン・プロジェクトチーム

   ・水島久光(東海大学/メル・プラッツ運営メンバー)

   ・沼晃介(東京大学/メディア・エクスプリモ・メンバー)

 15:40-16:40 ディスカッション1「ネビュラに向けていくつかの視角から」

   ・田中克明(東京大学

   ・橋本大也(データセクション株式会社/デジタルハリウッド大学

   ・堤智久(ローカル・ビズカフェ幹事/「つたえびと2」編集長)

 16:50-17:50 ディスカッション2「コミュニティとテクノロジーの関係をめぐって」

   ・ 田中克明+橋本大也+堤智久+水島久光 司会:伊藤昌亮


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メル・プラッツは、以下の運営メンバーによって運営されます。

田豊/伊藤昌亮/宇治橋祐之/岡田朋之/小川明子/加島卓/北村順生/金ヨニ/見城武秀/駒谷真美/境真理子/坂田邦子/砂川浩慶/高宮由美子/崔銀姫/土屋祐子/鳥海希世子/中川一史/林田真心子/古川柳子/ペク・ソンス/松井貴子水越伸/水島久光/宮田雅子/村田麻里子/本橋春紀/山内千代子/劉雪雁(29名、アイウエオ順)