葛西薫さんをお招きして(福山大学 第3回高校生CMコンテスト)

yut-iida2008-10-18


少し前の話だけれども、9月30日(火)、「第3回高校生CMコンテスト」の公開審査を開催。今年のテーマは「全国にアピールしよう! あなたのまちの『エコ』」。審査員として、あらかじめ公表していた藤森益弘さん(株式会社サン・アド専務取締役、福山大学客員教授)に加えて、急遽、アート・ディレクターの葛西薫さん(株式会社サン・アド取締役副社長)をお招きした。

審査の前夜、葛西さんと藤森さんを囲んで食事。イタリア料理を食べたあと、藤森さんが常連のバーへ移動。ゆっくりと話をうかがうことができて、ひじょうに刺激的だった。葛西さんは今、とらやのアート・ディレクションを担当されてるそうで、写真は葛西さんにいただいた「とらや工房」の最中。御殿場の岸信介邸跡にあるというこの工房、広大な庭園のなかに畑を備えていて、地産地消を旨とする店舗らしい。内藤廣の設計ということもあり話題性があるが、あくまでも地元の人に向けて販売されていて、特別のバプリシティはしていないとのこと。それゆえ、ここでつくられてる和菓子は、ほとんどすべて製造日=賞味期限で、この最中が唯一の例外とのこと。行ってみたいなあ。

公開審査のあと、葛西さんに1コマ、学生に対して特別講義をしていただいたのだが、広告制作の話は自己紹介ついでに触れる程度で、タイポグラフィの魅力をかなりマニアックに語って下さり*1、惹き込まれる授業だった。遠路はるばる、ありがとうございました。

*1:「『一青窈』という漢字(縦書き)の、細部の美しさにぐっとくる」とのこと。