第3回MELL platz公開研究会(続報)
今週末に迫りました。どうぞよろしくお願いします。以下、続報です。
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第3回メル・プラッツ公開研究会
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□日時 :2007年10月20日(土)14時〜18時□会場 :東京大学本郷キャンパス工学部新二号館9階93b
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html
□参加費:500円
□テーマ:「ジャーナリズムとメディアリテラシーの対話」
★★★公開研究会のテーマとタイムテーブルについて――水島久光★★★
メル・プラッツではこれから年内の公開研究会を、メディア・リテラシーと、そこに隣接する様々な問題との関係を考えるシリーズとして進めています。前回は「メディアを活用して、社会との関わりを築く」というテーマで開催し、大変活発な議論が展開されました。今回は「ジャーナリズムとメディアリテラシーの対話」と題しまして、理論と実践の双方のアプローチからその関係を考えていきます。
ミャンマーで起こった長井健司さんの不幸な事件は、今日の世界情勢の中で、ジャーナリズムが機能することの難しさをあらためて考えさせるものでした。しかし、この事件の「報道」ですら国内では、「彼はカメラを最後まで離さなかった」といったような「心情」に訴えられ、「バラエティ化」「センセーショナリズム」等々のマスメディアのダイナミズムに絡めとられてしまっているように思えます。
今、メディア表現とリテラシーについて考える研究会である『メル・プラッツ』が、ジャーナリズムの問題を考えるのは、こうしたメディアに映し出されるものと、メディアの向こうにある「現実」との間にある溝についてどう向き合うべきか、市民活動や研究者、そして学校教育の各々の立場を越えて話し合う必要があると考えたからです。メディアを巡る「プロフェッショナル」と「一般人々の参加」の関係、メディア・リテラシー教育とジャーナリズム教育の関係などについてもしっくり議論してみたいと考えています。
今回報告者としてお招きした林香里さん(東京大学)は、研究者の立場から、そして下村健一さん(市民メディアアドバイザー)は、実践者の立場から、はじめに問題提起をしていただく予定です。その後、ドキュメンタリー番組制作に関わってこられた境真理子さん(江戸川大学:メルプラッツ運営メンバー)を交えて、それぞれのご報告を起点にディスカッションを展開していく予定です――このディスカッションには私、水島も参加します。その後、林さん、下村さんを囲む二つのグループに分かれて、会場の皆さんへとディスカッションの環を広げていきたいと考えています。
是非、皆様のご参加をお待ち申し上げております。
<タイム・テーブル>14:00 ごあいさつ 境真理子(江戸川大学;メル・プラッツ運営メンバー)
14:05 プレゼンテーション(1)林香里(東京大学)
14:45 プレゼンテーション(2)下村健一(市民メディアアドバイザー)
15:30 休憩
15:40 ディスカッション(1)林香里×下村健一
司会:コメンテータ 境真理子+水島久光16:20 ディスカッション(2)登壇者×会場の皆さん
17:20 今日の振り返り
<プレゼンテータの横顔>
- 林さんは、ロイター通信という報道の現場から、留学を経て研究の道に入られました。2002年に『マスメディアの周縁、ジャーナリズムの核心』を出版され、公共圏論、社会システム論のエッセンスから今日のマスメディアとジャーナリズムの関係を論じるための新しい理論を探求されています。
- 下村さんは、TBSでキャスターとして活躍し、1999年に退社。その後学生時代から関わってきた「市民メディア支援」活動に本格的に転進し、現在テレビ、ラジオでの仕事も継続しながら、マスとオルタナティブメディアを結ぶ実践的活動に数多く取り組まれています。
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【年内の公開研究会の予定】今回の研究会が年内最後の「東京」での開催となります。
11月は福岡、12月は京都での開催となります。
普段お会いできない九州、関西のみなさまとの出会いを楽しみにしております。
11月17日(土) 会場;福岡アジア美術館
12月22日(土) 会場;京都キャンパスプラザ
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詳しくは、メル・プラッツWebサイト(http://www.mellplatz.com/)の
情報をご覧ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(文責)
メル・プラッツ 初年度オーガナイザー(事務局) 水島久光(東海大学)
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メル・プラッツは、以下の運営メンバーによって運営されます。
飯田豊/伊藤昌亮/宇治橋祐之/小川明子/河西由美子/北村順生/見城武秀/境真理子/坂田邦子/砂川浩慶/高宮由美子/崔銀姫/土屋祐子/鳥海希世子/長谷川一/林田真心子/古川柳子/ペク・ソンス/松井貴子/水越伸/水島久光/宮田雅子/村田麻里子/本橋春紀/劉雪雁(25名、アイウエオ順)