らくがきなくし隊の広報イベント

yut-iida2006-11-25


らくがきなくし隊を追跡。

この日は午前10時から、自宅から徒歩3分の文化女子大学附属杉並中学・高等学校にて、らくがきなくし隊の広報イベントがあるというので行ってみた。情報源はこちら。ところが、校門に立っている人にきいてみると、このイベントはマスコミをのぞくと、在校生とこの日に壁画制作をおこなう地元の小学生、およびその保護者など、関係者にしか公開していないという。それなら素直に「記者会見」にすればいいのに。

「天沼橋のたもとに住んでいる者だが、広報イベントを謳っていながら、橋を毎日渡る地元住民が蚊帳の外とは一体どういうことか」と詰め寄ろうかと(一瞬は)思ったが、この人に詰め寄っても埒があかない気がしたので、報道受付に行って「落書き問題を調査している研究者」と名乗り(間違ってはいない)、名刺を渡して穏便に取材許可を得た。しかし「地元住民が蚊帳の外」というのは紛れもない事実なので、それについては一言申し上げておいた。

というわけで、報道関係者のスペース(体育館なので座席はない)で傍観。映像媒体はNHK、TBS、J:COM、MXの四社。活字媒体は判断ができない。広報イベントといっても、杉並区長さん、警察署長さん、校長先生などが、入れ替わり立ち替わり登壇するだけ。話の内容はいずれも、割れ窓理論にもとづき「落書きは犯罪のはじまり」という主張。区長さん(だったと思う)は、ニューヨークのジュリアーニ市政による「グラフィティ戦争」を引き合いに出し、それを割れ窓理論が裏打ちしていたことを説明。うーん、よく勉強している。

体育館でのセレモニーは30分ほどで終わり、橋に移動して地元の小学生が壁画を仕上げるという催し。前回の日記で「この日までに完成を目指していたように思われるが[…]微妙に間に合いそうにない」と書いたが、これは早とちりだったらしい。らくがきなくし隊が出没して橋のタグを一掃したあと、それにも関わらず、橋のすぐ脇の壁にタグとスローアップが残ったままなのが気になっていたので、それを先日買ったデジカメ(この日がデビュー)で写真に撮っていると、僕につられてテレビ局の人たちもそれを撮り始めた。しばらくすると、らくがきなくし隊が現れ、その壁をペンキで塗り始めた。どうやらこの晴れ舞台のために残していたらしい。

20分ほど眺めていたが、どうやら見所はもうなさそうだったので、途中で退散。その日のニュース番組はまったくチェックできなかったのだが、オンエアされたのだろうか。