博士課程コロキウムとマスコミ学会

この週末は立て込んでいて、今日になってようやく一息。

金曜日は博士課程コロキウム(博士論文の構想発表)。火曜日に発表練習のため数名の院生と集まったのだが、僕はあいにく準備がほとんど手つかずだったため、思いつきで喋っただけで終わってしまった。その翌日、一日かけて資料を作成。当日は午前9時30分からの発表。やっつけで準備をした割には好評だった。先生方からの要望は、「他の仕事を切ってでも、さっさと書け」という一言に尽きるのだが・・・。夜にはUbiquitous Mediaの会議があったため、そのまま本郷にとどまって、他の院生の発表を傍聴したり、院生室で歓談して時間をつぶした。修士論文の〆切まで残り2ヶ月だが、さいわい院生室はまだ、それほど殺伐とはしていない。

土曜日は成蹊大学にて、日本マス・コミュニケーション学会の秋季大会。午前中の個人報告には、学際情報学府の後輩が何人かエントリーしていて、さいわい発表時間がうまくずれていたので、すべて聴くことができた。午後のワークショップは、どれにしようか直前まで決めかねていたのだが、長谷川一さんが司会を務めるメディア史研究部会に参加。「メディアと戦争の歴史を考える ―メディア環境の変化、ジャーナリズムの役割をめぐって」というタイトルで、立教大学の木下和寛先生の問題提起。参加者たちのキャラクターにも誘引されて、(予想していた通り)観念的なジャーナリズム論にじわじわと議論が傾いていったのだった。いかにもマスコミ学会らしい展開で、何だか微笑ましい。初めて懇親会まで参加したのだが、しかし今年は、若手研究者がとりわけ少なかったのが残念。

残念といえば、同日に開催された東京大学のホームカミングデイ、および埼玉県立芸術総合高校映像芸術科の選抜作品上映会に参加できなかったことも。